<鳩山政権で経済財政を担う官僚や過去官僚ら>
国家戦略室 室長 古川元久 財務省OB
大臣政務官 津村啓介 日銀OB
大臣秘書官 大矢俊雄 財務省
秘書室 高田英樹 財務省
予算編成あり方検討会
一橋大学経済研究所准教授 田中秀明 財務省休職中
前鳥取県知事 片山善博 総務省OB
慶応大教授 土井丈朗 財務省研究所勤務を経験
行政刷新会議 副大臣 古川元久 財務省OB
事務局長 加藤秀樹 財務省OB
事務局次長 宮内豊 財務省
民間議員 片山善博 総務省OB
財務省 大臣 藤井裕久 財務省OB
大臣政務官 大串博志 財務省OB
金融庁 大臣 亀井静 警察庁OB
副大臣 大塚耕平 日銀OB
大臣政務官 田村謙治 財務省OB
いや素晴らしい。
今や霞が関では、「国家戦略室」「行政刷新会議」の両組織を、
「財務省出張所」(経済官庁幹部)と呼んでいるそうな。
さすが「政治主導」。さすが「脱・官僚」。
見事な、二枚舌政権ですねw
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引用記事/2009年10月19日(月)17時0分配信 夕刊フジ
リンク→鳩山政権中枢、気がつけば官僚占拠 予算編成など仕切る
1週間後の26日に臨時国会を迎える鳩山新政権。「政治主導」を前面に掲げて2009年度補正予算の削減、10年度予算の概算要求などこなすが、内実は「脱・官僚主導」どころか実質、一点集中の「財務省主導」になっている。「過去官僚」と呼ばれる財務省出身議員に加え、現役の財務官僚が政権中枢をほぼ占拠しているのだ。各省庁が握る特別会計にメスを入れる意向を表明したが、特会はこれまで財務省が手を付けられない他省庁の聖域だっただけに、財務官僚の高笑いだけが聞こえてきそうだ。
「精いっぱい頑張ってきたし、私以上にそれぞれの大臣が頑張ってくれている。政治が変わりつつあると国民に感じてもらえているのではないか」
政権発足1カ月余り。鳩山由紀夫首相は順調なスタートぶりをこう強調してみせた。実際、官僚主導から政治主導への転換では、事務次官会議の廃止や閣僚を中心とする政務3役の精力的な動きなど、自民党政権時代とは官邸の風景が様変わりした。
だが、目玉組織の国家戦略室と行政刷新会議は立ち上がりが遅れ、その主役には「過去官僚」と呼ばれる霞が関出身議員が就き、事務運営は財務省に委ねられつつあるのだ。
連休中の12日、内閣府に古川元久副大臣(行政刷新担当)と泉健太政務官、財務省の大串博志政務官の3人が陣取った。09年度補正予算見直しで各省副大臣を次々と呼び込み、執行停止額の上積みを迫ったのだ。そして、副大臣と前後する形で、予算査定を専門とする財務省主計官が続々と姿を見せた。
古川、大串両氏は財務省出身。政治主導の予算査定という難しい役割を担う2人の過去官僚議員を、実は出身母体の主計官たちがサポートしているのだ。
鳩山政権を支える国家戦略室の事務局も財務省主導だ。菅直人国家戦略担当相の秘書官らは財務省から選ばれた。特に主計官補佐から秘書室に着任した高田英樹氏は英国財務省への出向経験があり、英国流を目指す菅氏が以前から目をつけていた若手官僚だ。
これまで財務省主計局が編成してきた予算の無駄を政治主導で洗い出す行政刷新会議。ここにも事務局長の政策シンクタンク「構想日本」代表で元大蔵官僚の加藤秀樹氏をはじめ、事務局には財務省幹部が並ぶ。
結局、予算方針を決めたり、無駄な事業を選定するためには「予算査定のプロ」財務省の手を借りるしかない−。これが発足まもない鳩山政権の実情のようで、霞が関では両組織を「財務省出張所」(経済官庁幹部)との声すら飛び交っている。
自民党関係者は「店の看板や商品は『政治主導銘柄』に衣替えしたが、店の経営を裏方として牛耳っているメンバーは官僚で何も変わっていない」と皮肉っぽく語る。
こうした中、政権公約を実現するための財源確保策として、鳩山首相が「一般会計だけでは難しいかもしれない」と述べ、特別会計のあり方を見直す意向を明らかにした。
特別会計は道路や空港整備など特定分野の予算を管理しており、財務省が仕切る一般会計とは別に、所管省庁が自由に使うことができる。国の“第2の財布”ともいわれる特別会計に切り込むことで、影響力を拡大できるとみる財務省にとっては「千載一遇の好機」(野党若手)というわけだ。
永田町事情通は、その背景をこう解説する。
「自民党政権では各省庁に族議員がはびこり、財務省が各省の特別会計に手を突っ込むことは難しかっただけに、財務省としては鳩山官邸の『政治主導』を隠れみのに、特別会計に切り込むことができれば大喜びだろう。今後、霞が関での財務省の覇権はますます強まるだろう」
「脱官僚」を金看板にしている民主党だが、スーパー官僚を抱える財務省とのタッグは当分、続きそうな気配だ。
ラベル:民主党