『ウイグルから来た少年』
中国・新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)から逃げてきたウイグル人の少年アユブは、建設途中で打ち捨てられた廃屋で、カザフ人の少年カエサルとロシア人の少女マーサと共に兄弟のように暮らしていた。ある日、廃屋の管理人でチンピラのブラートが、「良い話がある」とアユブを訪ねて来る。アユブは「捕えられた母親を助け出す」という約束を信じ、大人たちの思惑によって自爆攻撃者に仕立て上げられ、破滅への道を静かに進んでいく。
→『ウイグルから来た少年』公式サイト
佐野監督撮影のドキュメンタリーもあります
虚飾を遠ざけた、静かな切ない映画でした。
帰り、渋谷の明るさに溢れた街路で、
涙がこぼれそうになりました。
フィクションと謳う故にリアルに。
説明がない故に多くのことが分る。
セリフが少ない故に気持ちに意識が向う。
中央アジアの現実の一片をそのまま切り取って来たような映画です。
ぜひ沢山の方々に観ていただきたいです。
聞いたところ、10月一杯は上映するみたいです。
劇場→渋谷アップリンク
☆
第32回モントリオール世界映画祭公式招待作品
監督・脚本・編集:佐野伸寿
撮影:ボリス・トロシェフ
エンディングテーマ:KOKIA「Lacrima」
出演:ラスール・ウルミリャロフ、カエサル・ドイセハノフ、
アナスタシア・ビルツォーバ、ダルジャン・オミルバエフ、他
原題:YASHI
2008年 / 日本・ロシア・カザフスタン / video / 65分
/ カラー / 16:9
/ ウイグル語・カザフ語・ロシア語
配給・宣伝:アップリンク